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パン屋の店内

  • 執筆者の写真: HarcH 株式会社
    HarcH 株式会社
  • 5月27日
  • 読了時間: 2分

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 生成AIを活用して、広告やコンテンツのビジュアル表現を効率化する取り組みを続けています。今回はAdobe Fireflyを使って「パン屋の店内で店員が働いているシーン」を作ってみようとしたのですが、少し想定外の結果になったので、その過程を共有します。

プロンプトには「パン屋の店内」「数種類のパンが棚に並んでいる」「店員が立っている」など、できるだけ具体的な言葉を選んで入力しました。私の中では、町にある小さなパン屋さんをイメージしており、棚にクロワッサン、フランスパン、メロンパンなどが数種類、適度に並んでいて、奥でエプロン姿の店員さんが作業をしている……そんな温かみのある雰囲気を思い描いていました。


 しかし、実際に出力された画像はというと、店内はずらりと続く巨大な棚。そして、その棚すべてにほぼ同じ種類のパンがびっしりと並んでいました。まるで物流倉庫のような均一性と整列具合。しかも、パンのディテールはよく見ると少しずつ形が歪んでいたり、質感が妙にリアルだったりと、現実のパン屋とはやや違った印象になってしまいました。

 おそらく、「数種類のパンが棚に並ぶ」というプロンプトが、AIにとっては「同じ形状のパンを大量に並べる」方向に解釈されたのかもしれません。生成AIにとっては、「日常的な空間」や「人間の感覚的なバランス感覚」を再現するのが、まだまだ難しい領域なのだと感じました。

この経験から、「具体的に描いてほしいイメージ」ほど、プロンプトの言葉選びと構成に工夫が必要だということがよくわかりました。たとえば「パン屋の一角に木製の棚があり、クロワッサンやバゲットなど異なる種類のパンがランダムに並んでいる」など、さらに踏み込んだ表現を入れることで、意図に近い画像になる可能性があります。


 生成AIは非常に便利なツールですが、「伝えたいイメージ」をAIにどう伝えるか、という“言葉の設計力”が、使いこなすためのカギになると改めて実感しました。

 
 
株式会社HarcH ハーチ

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